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防犯の基礎知識 vol.2

【日本の間違った防犯】

日本の防犯、3つの間違い点。

1. 事後対処に偏った防犯
2. ハードに頼り過ぎる防犯
3. 受身な防犯


今回は「2. ハードに頼り過ぎる防犯」について紹介しましょう。

---
2. ハードに頼り過ぎる防犯

日本の防犯活動は、ハードに頼り過ぎる傾向があります。
ハードとは、道具や機械など、人間の能力を補助するツールです。
これらハードを使いこなすのは、ソフト。
つまり、私たち一人一人の知識や技術,能力です。

街中でよく、「防犯カメラ作動中」という表示を見かけます。
残念ながら、これらの中で「防犯カメラ」としてしっかりと
機能しているものは数少ないのです。

数年前、刃物を持った人が学校に侵入し、子どもたちを
傷つけるような事件が数件起きました。
侵入された学校の中には、「防犯カメラ」が設置されていた
ところもありました。
しかし、事件は起きてしまいました。
なぜなら、「防犯」されていなかったからです。

「防犯カメラ」とは、「犯罪などを未然に防ぐための監視装置」
であって、「事件後、犯人を見つけるための録画装置」ではありません。

しかし、「防犯カメラ」と言われているものの多くが、
ただ作動しているだけで、「防犯機能」が欠けています。
カメラの目の前で事件が起きても、“ただみているだけ”の道具です。

防犯には、3つのステップがあります。

 1.防止
 2.検出
 3.対応


まず、事件や事故を未然に防ぐ努力を行う「防止」,
防止できず、事件や事後が発生してしまった際に
平穏状態が侵されたことにすぐに気付くための「検出」,
そして検出した際、迅速かつ的確に行うべき「対応」。

この3つが揃っていて、初めて防犯が機能します。

カメラが設置されていたにも関わらず、刃物を持った
人物によって子どもが殺傷されたある学校のケースを
分析してみましょう。

この学校には、防犯カメラと言われるカメラが
2台設置されていました。
犯人がこの学校に侵入する前、カメラに映っていましたが、
そのカメラの映像を映し出すモニター(画面)は、
その日出張で不在だった、職員室・副校長先生のデスクの
後ろに設置されていました。

つまり、カメラが不審な状況を映し出していても、
検出できる状態ではなかったのです。

では、その日副校長先生が学校にいたら、どうだったのでしょうか…。

残念ながら、結果は同じだと思います。

なぜなら、日中、ずっとモニターを監視しているほど、
暇な副校長先生はいないからです。

では、日中モニターをずっと監視できるほど、暇な副校長先生
だったら、どうだったでしょうか…。

それでも、結果は同じだと思います。

モニターを見ていたとしても、そこに映し出される人物が、
不審者や不審者ではないか、判断できる能力を持っていなければ、
それはただテレビを観ているのと同じだからです。

ではさらに、不審者を見分けられる能力を持った
暇な副校長先生が、モニターしていたらどうだったでしょうか…。

残念ながら、まだ結果は同じです。

不審者を見分けられたとしても、その相手に対し、的確かつ迅速な
対応が取れなければ、不審者を見分けられても意味がないためです。

つまり、防犯カメラというハードを一つ使いこなすためには、
さまざまなソフト面の能力が、人間に求められる、ということです。

本当に「防止効果」がある対策をし、その「防止」を破られた際に
いち早く状況を「検出」し、そして迅速・適切な「対応」を行う。
これが、防犯活動です。

残念ながら、防犯カメラを設置したり、防犯ブザーを子どもに持たせたり、
護身用品を持ち歩いたりするだけでは、防犯はできないのです。

残忍な事件や事故が起こると、とにかく何か対策をしなくてはならない、
と人は考えます。
しかし、防犯教育やセキュリティ教育が遅れている日本では、
ソフト面の向上が難しいため、結果、ハードだけに頼る防犯活動を
行いやすい傾向があります。

今の日本で求められる本当の防犯活動は、ハードよりも、
ソフトを充実・向上させることです。

正しい防犯の知識と意識を、正しい防犯教育の中で養う必要があります。

もし、防犯ブザーの使い方だけや、護身術だけの指導,サスマタや
防犯グッズの使い方だけを指導するような防犯教育があったのなら、
すぐに訂正する必要があります。

ソフトがないのに、ハードは機能しないからです。


SECURITY JAPAN.NET
www.securityjapan.net

Security Consultant
小山内秀友(CCTT)
http://www.cctt.cc/
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防犯の基礎知識

セキュリティ教育の遅れている日本では、「正しい防犯」というものを、
一般の人々はもちろんのこと、警備会社や警察ですら知らないことが多く、
間違った防犯教育・防犯知識が広まっています。

誤った防犯教育や防犯知識は、いざという時、命を脅かす危険があります。
このブログでは、「防犯基礎知識」というカテゴリを作り、
少しずつではありますが、正しい防犯方法を紹介していきたいと思います。



【日本の間違った防犯】

日本の防犯を分析してみると、大きく3つの点で間違いが見られます。

1. 事後対処に偏った防犯
2. ハードに頼り過ぎる防犯
3. 受身な防犯


今回は「1. 事後対処に偏った防犯」について紹介しましょう。

---
1. 事後対処に偏った防犯

以前、TVで女性の防犯をテーマにした番組が放映されましたが、
その内容は、「エレベーターで不審者と二人きりになった時の逃げ方」。

壁に背をつけ、相手を視界に入れておき、操作パネルの前に立って、
いざという時、非常ボタンを含む全てのボタンが押せるように
心がけておく。
いざとなったら、ボタンを押し、停止した階で助けを求めながら逃げる…。

運が良ければできる防犯…かもしれません。

しかし、相手方が最初からその女性を襲おうと思って現れた場合、
エレベーターに乗った瞬間に刺されるかもしれないし、
操作パネルに触れようとした瞬間、腕を押さえられてしまうかもしれません。
助けを求めようにも、口をふさがれるかもしれません。

相手が取る行動は、相手が決めるのです。

相手は、いつ・どこで・誰を・どのように襲うのか、
自ら考え、決定し、実行してきます。

つまり、私たち「守る側」は、すべて準備の整った相手に対し、
対処しなくてはならなくなります。

これは、とても不利な状況です。

そうなんです。
相手が現れた時には、既に私たち「守る側」は、不利なのです。

そのような相手・状況において、相手に勝とう,相手から逃げようと
するのは、とても困難です。

つまり、事件が起きてからの「事後対処」には限界がある、
ということなのです。

しかし、日本では、刃物を持った相手に対し、サスマタを
振り回したり、エレベーターで操作パネルを押すことを教えたり、
子どもに防犯ブザーの使い方を教えたり、痴漢対策に護身術を
学んだりしています。

これらは全て「事後対処」です。

これらは、既に目の前に相手が現れてからの対処方法なので、
実際に身を守るには、限界があるのです。

「健康」と同じです。
病気になってから治療するよりも、病気にならない日々の
健康管理の方が、はるかに健康を維持できる可能性が
高いのです。

「防犯」とは、事後対処よりも、事前対策に重点を置く
必要があります。

セキュリティの世界では、世の中で起きている事件や事故の
9割は、未然に防ぐことができる、と言われています。

10回襲われる可能性がある場合、そのうちの9回を
未然に防ぐことができるです。

そのため、防犯において重要なのは、防犯活動の9割の力を
事件・事後を未然に防ぐための「事前対策」に費やす必要がある、
ということです。

残り1割は…?

世の中に「100%」や「絶対」というものはありません。
どんなに努力していても、起きてしまう危険は、必ず存在します。
世の中に、100%安全な場所や、絶対襲われない方法など
存在しません。

10回中、どうしても起きてしまう最後の1回を、
「事後対処」で対応するのです。

事件や事後を未然に防ぐ「事前対応」に対し、事件・事故が
発生してから、その被害を最小限に抑える活動が「事後対処」です。

専門用語で、「アンチ・クライム(事前防犯対策)」
「カウンター・クライム(事後防犯対策)」と言います。

昔から地震の多かった日本では、習慣的に、事後対処に偏る
傾向があります。
地震は未然に止めることができませんから、地震が起きた際に、
どれだけ被害を最小限に抑えるか、を考えてきたのです。
つまり「脅威」が起きることを前提に、その対応が考えられて
きたのです。

しかし、「犯罪」はヒトが起こすもので、ヒトが起こすものは、
地震と異なり、未然に防ぐことができるのです!

被害を最小限に抑えるための活動「事後対処」も大切ですが、
防犯においては、それ以上に「事前対策」も大切なのです。


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